丸くなった? カルロス・ゴーン

 このところ日産自動車に元気がありません。ここ数年業績の伸び悩み傾向が続いた後、前期は赤字に転落し、今季も赤字が継続する見通しです。かつて一世を風靡した「”ゴーン・マジック”は何処?」という感じですね。

 そんな先入観で最近のゴーンCEOの写真を見ると、ずいぶんと丸くなった印象です。ゴーン氏の特徴である極端に切りあがった眉も、ずいぶんと下がっていました。かつて異常なまでのリーダーシップで業績改善の鞭を打ってきたゴーン氏も、常識的な経営者に変わりつつあるのかもしれません。

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年収200万円時代へ

 以前書いた記事、「忍び寄る貧しさの影」の続きです。

 以前も書いたとおり、日本国民の所得水準が下がり続けています。それに従い、中流層のボリュームが減少し、下流層のボリュームが増えています。今までの日本は中流層が極端に厚い市場構造となっており、企業もそれを前提としたマーケティングを推進してきました。

 しかしながら、今後の最大ボリュームは、下流層に移ります。いまや年収300万円は普通であり、今後は世帯年収200万円の層が最大ボリュームを占めると考えられます。このような「市場の下流化」に伴い、企業のマーケティング戦略の転換が不可欠になると考えられます。

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バブルは不発

 前回の記事で、「再びバブルの予感」と書きました。確かに先週時点では、株価の急回復に市場が浮かれる雰囲気がありました。しかしながら今週は、株価が反転下落し、先行き慎重論が大勢を占めています。市場における投機的な動きも、概ね終息したようです。

 どうやら今回のバブルの芽は育たず、不発に終わったようです。現在、経済はリバウンド局面にあるものの、回復の道筋が見えたわけではありません。ある意味で今回の調整は、市場の健全さを窺わせるものとして、前向きに受け止めることができると思います。

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再びバブルの予感

 大方の予想を裏切って、急ピッチで株価が戻してきました。株価の戻し自体は、「下げすぎの反動」であり、妥当だと考えています。ただし現在の株式市場に「はしゃぎすぎ」の感があることは、気になります。

 株価や商品市況の急騰の裏には、各国の大規模経済対策と金融緩和政策により、実体経済の消化能力以上の資金が市場に供給されている状況があると考えられます。現在のところ、市況が「V字回復」であるのに対して、企業の業績見通しは、「L字回復」です。株価上昇に対する過度の期待は、再度バブルを生むことになりかねません。

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忍び寄る貧しさの影

 nikkeiBPnetに新しいコラムを公開しました。「忍び寄る貧しさの影 ―下流マーケティングへの転換を急げ―」です。

 われわれは「日本人は豊かだ」との認識のもと、過ごしてきました。しかし現在は、「豊かさ」が失われ、「貧しさ」が広がる状況にあります。実際に国民の世帯所得は、一貫して減る傾向にあります。

 豊かな中流層が減少し、貧しい下流層が増加すれば、企業のマーケティングも変わらざるを得ません。下流マーケティングへの転換が、日本企業の重要な課題になりつつあります。

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瀬戸際の日立 その2:抜本改革までの長い道のり

 以前書いた記事、「瀬戸際の日立 その1:変われない企業」の続きを書きます。

 日立は経営不振が続いても、その重厚な経営スタイルを墨守してきました。ここで言う「重厚」とは、「伝統格式に捉われ変化のスピードが遅い」という意味です。おそらく日立の組織は内向き志向がきわめて強く、資本によるガバナンスがほとんど効かないのだと思います。株主や資本市場が「変化」を求めても、日立の経営が変わることはありませんでした。

 日立という企業が「変化」に向けて重い腰を上げるのは、おそらく経営破綻の危機が間近にせまったときでしょう。

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サプライチェーンマネジメントの功罪

 インフルエンザ騒動の影響で、マスクが手に入らなくなってしまいました。国内の感染者急増を伝えるマスコミ報道が不安心理を煽り、消費者が一斉にマスク買いに走ったため、ドラッグストアなどの店頭在庫が払底してしまったのです。ドラッグストア各社も、めったにないビジネスチャンスに売りたい気持ちは山々でしょうが、在庫がなくてはお手上げですね。

 ドラッグストアの店頭からマスクが消えてしまった原因の主たる部分は、マスクの需要が急増したことにあります。ただし各社がサプライチェーンマネジメント(SCM)を強化し、最低限の在庫しか持たなくなったことも、この現象に拍車をかけていると思われます。

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リスク過敏社会の罠2

 以前に「リスク過敏社会の罠」という記事を書きました。
  このブログの記事  「リスク過敏社会の罠
  nikkeiBPnetの記事  「リスク過敏社会の罠

 そこで書いたことは、「社会全体がリスク過敏症になり、リスクの存在を容認しないムードが高まっている。行政も企業もリスク回避を重視するあまり、息苦しく非効率な社会になりつつある」ということでした。

 社会のリスク過敏症は、ますます進行しているようです。今回のテーマは前回の記事ほど、大げさなものではありませんが、最近の”インフルエンザ騒ぎ”で目に付いたことを書きたいと思います。

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”恐竜企業”イオンの苦悶

 nikkeiBPnetに新しい記事を公開しました。「”恐竜企業”イオンの苦悶」です。

 イオンの窮状については、このブログでもすでに書きました。
  参考記事1  「窮地に陥った「恐竜企業」:イオン -その1
  参考記事2  「窮地に陥った「恐竜企業」:イオン -その2
  参考記事3  「窮地に陥った「恐竜企業」:イオン -その3

 nikkeiBPnetに新しい記事は、これを改めてまとめ直したものです。

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瀬戸際の日立 -その1:変われない企業 

 日立が2009年3月期の業績見通しを下方修正しました。それによると、前期の当期純利益は約7900億円の赤字で、製造業の赤字額としては過去最悪になる見通しです。巨額赤字で自己資本が棄損され、日立の自己資本比率は10%台前半まで低下すると予想されます。

 客観的に見て、日立の財務体質は極端に脆弱化しており、抜本的なリストラが不可欠な状況です。しかしながら日立の経営改革に向けた動きは、極めて鈍いと言わざるを得ません。「変われない企業:日立」は、このまま没落の道を歩む可能性が高いと危惧されます。

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