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グローバル化と日本企業の未来 ―その1

 残念ながら日本市場は、グローバル化という経済の成長エンジンに乗り遅れてしまっています。日本市場は成長性が乏しく、投資先としての魅力に欠けます。しかし日本市場と一括りにせず、市場よりも企業を見ることにより、情勢認識は変わります。グローバル化に対応できる日本企業を選択することも、有効な投資戦略となるでしょう。

□ グローバル化により成長する世界経済

 長期的な投資戦略を考えるときに、「グローバル化」という概念はとても重要なファクターになります。企業経営にとってのグローバル化の意味を端的に言うと、「日本企業もアメリカ企業も中国企業も、すべてが同じ土俵で競争すること」ということになります。投資先企業の選定に当たっては、グローバル化のトレンドに乗り成長できる企業であることが、一つの基準になるでしょう。

 グローバル化は、世界経済における強力な成長エンジンになっています。中国やインドの経済成長も、グローバル化の恩恵が少なくありません。これに対して日本市場は、この15年間ほとんど成長していません。世界と日本との成長ギャップは、まだしばらく続くと考えられます。

□ ドメスティック企業からグローバル企業への脱皮

 このような環境下では、海外市場での競争に勝てるグローバル企業と国内市場に立てこもるドメスティック企業との業績格差は、非常に大きくなります。よってドメスティック企業からグローバル企業へ脱皮できる企業には要注目です。

 トヨタの時価総額はこの4年間で、約10兆円から30兆円へとジャンプアップしました。この規模の企業としては驚異的な成長です。トヨタの株価上昇には業績の裏づけがあるわけですが、その業績を支えているのが海外市場です。日本国内の自動車市場は成熟化しており、トヨタをもってしてもこの市場で成長することは困難です。トヨタは毎年2兆円以上も売上高を伸ばしていますが、これは海外市場での成功により実現できているのです。

 トヨタはおよそ10年前までは、売上の大半を国内市場に依存していました。だが現在は海外市場が、売上の過半を占めています。この10年で、トヨタはドメスティック企業からグローバル企業への脱皮を果たしたといえます。

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