« グローバル化と日本企業の未来 ―その1 | トップページ | 流通戦国時代の終わり ―その1 »

グローバル化と日本企業の未来 ―その2

 前回に引き続き、グローバル化時代に対応した投資戦略について考えて見たいと思います。

 グローバル化という観点では、日本市場の成長性は乏しいと見られます。だからといって、成長著しい新興国市場に投資をシフトすることのみが、その対応策とは思えません。新興国市場はリスクが高く、すでに過熱気味です。市場よりも企業を注視することにより、グローバル化の果実を得ることも可能です。今後の投資戦略を考える際には、グローバル化に対応できる日本企業を選ぶ視点も、重要になると思います。

□ ドメスティック企業の将来は暗い

 前回はグローバル化により成功したトヨタについて述べましたが、トヨタ続きグローバル企業への脱皮を果たしつつある企業も少なくありません。たとえばコマツはBRICS市場で快進撃を続けており、売上構成も海外主体に変わりつつあります。ただし多くの日本企業には国内でしか通用しない「ドメスティック体質」が染み付いており、そのような企業の将来は期待できません。

 

 おそらく電力・ガス・鉄道・放送などの国内完結型企業には、いずれ転機が訪れると思います。これらの業界は、国内の規制に守られて好業績を謳歌しています。だがこのような業界にも、グローバリゼーションの波はやってきます。そのとき、温室育ちの国内企業が国際競争に勝つのは困難でしょう。

□ 市場ではなく企業を見て投資する

 マクロ的に見て、日本市場の先行きにはあまり期待できません。しかしグローバル化した世界では、「日本市場=日本企業」という単純な図式は成り立ちません。日本企業であっても、日本市場の枠を超えて成長する企業は少なくないでしょう。

 投資リターンを高めるためには、成長性の高い投資先を選ぶ必要があります。このとき、将来の成長期待の乏しい日本から、BRICS市場などに資金をシフトする戦略は有望な選択肢の一つです。しかしリスクの高いBRICS市場に直接投資することはためらわれますし、これらの市場はすでにバブル化している懸念もあります。このような場合は、コマツなどBRICSの成長の恩恵を得られる企業に投資することも、有力なオプションとなります。

 今後の投資戦略を考える際に、資金の振向け先(国)の選択は重要です。ですが、企業の選択はそれ以上に重要だと思います。

|

« グローバル化と日本企業の未来 ―その1 | トップページ | 流通戦国時代の終わり ―その1 »

投資戦略への思考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/203424/14142087

この記事へのトラックバック一覧です: グローバル化と日本企業の未来 ―その2:

» 鉄道模型 鉄道模型ニュース [鉄道模型 鉄道模型ニュース]
鉄道模型ニュース [続きを読む]

受信: 2007年3月 9日 (金) 14時06分

« グローバル化と日本企業の未来 ―その1 | トップページ | 流通戦国時代の終わり ―その1 »