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コモディティ化する自動車 ―その1

 自動車産業の業績が好調です。ただしその中身は”歪(いびつ)”といってもいいかもしれません。輸出は絶好調ですが、国内販売は不調です。円安に支えられた”輸出一本足打法”の持続性には疑問符が付きますね。

 軽自動車を除く登録車の国内販売の不振は深刻です。自動車は日用品(コモディティ)あるいは実用品になりつつあり、付加価値をどんどん失っているのです。自動車産業の未来には注意信号が灯っていると認識されます。

□ コモディティ化とは

 コモディティとは元来、大豆や小麦などの相場性の商品を指します。つまりコモディティとは、品質に差がなく価格だけで取引できる商品を指します。そこから転じて最近のビジネス用語では、価格が商品選択の最重要基準となる商品をコモディティといいます。

 商品がコモディティ化してしまうと、デザインやブランドなどの付加価値が評価されなくなります。そして市場での競争は、”泥沼の価格競争”となります。このため企業間の競争はコストが最重要となり、コスト競争力ナンバーワンの企業しか利益を出せなくなります。

□ 自動車は実用品!

 今までは、自動車はコモディティの対極にある商品でした。「ステータスシンボル」なんて言葉もありましたね。車はある種の憧れの商品でした。特に若い男性にとっては、一番の関心事だったと思います。でも今は、若者が関心を持つ商品は他にもたくさんあります。今のナンバーワンはケータイかも知れませんね。昔は「他の出費は削ってでも、車にはお金をかける」という人がたくさんいましたが、今では、そういう人は本当に少なくなっています。

 こうして「車なんか軽で十分」と考える人が、急速に増加している訳です。軽自動車の販売は絶好調ですが、登録車の販売は大幅に減少しています。

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