岐路に立つクレジットカード業界
nikkeiBPnetに新しい記事を公開しました。「岐路に立つクレジットカード業界」です。
今までのクレジットカード事業は、儲かるビジネスでした。市場自体が成長していたことに加えて、安い金利で資金を調達し、高い金利で貸すことができたからです。ところがグレーゾーン金利の廃止により、高金利で貸すことができなくなりました。
このためクレジットカード会社は、事業の再構築を迫られています。その影響は、われわれ消費者にも及びます。クレジットカードの発行条件が厳しくなったり、ポイント付与の条件が改悪されたりします。また消費者に対する与信規模が縮小すれば、景気に悪影響を及ぼすと考えられます。
□ 「金貸し」事業モデルの崩壊
クレジットカード事業のコア機能は、消費者に対する信用供与機能です。しかし貸金業規制の強化により、クレジットカード会社はこの機能を大幅に縮小せざるを得なくなりました。融資金利の引き下げにより、与信リスクを負えなくなったのです。
この点は、クレジットカードビジネスに致命的な影響を与えます。業界企業は事業の抜本的見直しを進めない限り、将来展望を描けない状況に陥っています。
□ 血の巡りが悪くなれば、活力が失われる
お金は経済の血液のようなものです。金融ビジネスは、市場に血液を送り出す心臓のような役割を担っています。金融会社が与信を縮小すれば、市場の血の巡りが悪くなり、経済の活力が失われます。
クレジットカード業界や信販業界の業容縮小は、消費市場に相応の悪影響を与えると考えられます。規制強化が経済活力を損ねる点は、以前の記事「リスク過敏社会の罠」にも書きました。何かにつけて規制強化が叫ばれる昨今ですが、「角を矯めて牛(市場)を殺す」ことのないようにしたいものです。
nikkeiBPnetの記事は、こちらをご参照ください。
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