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不動産業界激震

 nikkeiBPnetに新しい記事を公開しました。「相次ぐ経営破綻、不動産業界激震」です。

 ゼファー、アーバンコーポレイションと、新興不動産会社の経営破綻が相次いでいます。いずれもバブルに踊ってしまったことが、破綻の原因です。この2社だけでなく、多くの新興不動産会社がバブルに踊りました。したがってほとんどの新興不動産会社は、財務に傷を負っていると考えられます。

 このため市場に疑心暗鬼が渦巻き、不動産業界全般の株価が暴落しています。

□ 輸入バブル

 今回の不動産バブルの特徴は、それが輸入バブルであるということです。欧米では不動産バブルが非常な勢いで膨らみ、サブプライムショックで一気に弾けました。

 かつて日本のバブルのときも、日本の投資家が欧米の不動産を高値で買い上げたことがありました。今回は欧米の投資家が、非常に高騰した自国の不動産相場を基準に、日本の不動産を高値で買い上げました。現在は金融市場がグローバル化していますので、海外のバブルが日本に波及しやすくなっているのです。

□ 「証券化」という名の錬金術 

 今回の不動産バブルでは、不動産価格の上昇以上に、新興不動産会社の急成長が目立ちました。その原動力となったのが、不動産の証券化(=流動化)ビジネスです。証券化ビジネスの典型的な成功パターンは、二流物件を高収益物件に仕立て上げて、ファンドに売却するというものです。

 証券化とは不動産から得られる収益の受益権を金融商品化し、投資家に販売するものであり、これ自体は真っ当なビジネスです。しかし不動産の収益は見えやすいものの、リスクは見えにくいものです。

 よって証券化の過程で、リスクを意図的に隠すことができれば、その証券に実態価値以上の価格をつけることも不可能ではありません。このような”錬金術”に手を染めた企業も、新興企業の中にはあると思われます。

 現在の不動産市場には、様々な「不信」が影を落としています。不動産市況が回復するためには、「不信」の払拭が必要だと思われます。

 nikkeiBPnetの記事は、こちらをご覧ください。

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