« 資本戦略の時代 ―その2 持ち株会社の効用 | トップページ | 下流社会への道 ―その2 下流化へ向かうトレンド »

下流社会への道 ―その1 所得の減少は続く

 ここ数年で、没落する日本の姿が明確になってきました。日本経済は、破綻に向けた坂道を一気に下っているように思われます。そして消費者の生活も、着実に下流化しつつあります。

 このような変化は、日本企業のビジネスのあり方に大きな影響を与えるでしょう。肥沃な中流市場を前提に組み上げてきたビジネスモデルは、根底からの再構築が必要になると言わざるを得ません。

 この問題については、今までいくつかのテーマで記事を書いてきましたが、もう一度整理し直してみたいと思います。
  このブログの参考記事 「忍び寄る貧しさの影
                 「年収200万円時代へ
  nikkeiBPnetの記事   「忍び寄る貧しさの影

□ 賃金のグローバルスタンダード化

 再三言われているように、世界経済のあり方はフラット化しています。フラット化とは、世界中が”同列”になるということです。つまり日本人でも中国人でもインド人でも、同じ職種の賃金は同一時水準に収斂していくことになります。

 非常に大ざっぱに言えば、単純ワーカーなら年収100万円、ある程度のスキルのあるワーカーなら年収200万円、薬剤師のような有資格者なら年収300万円、ITエンジニアのようなスぺスペシャリストなら年収500~1000万円と言った感じで、世界共通の賃金相場に収斂していくはずです。

□ 賃金減少は避けられない

 今まで日本人の賃金水準は高すぎたので、一般的労働者の年収が下がり続けるのは必然と言えます。これに対して最近は、「グローバル化や市場経済は悪だ」と指弾する傾向が強まっています。しかしながら、これは「水が下に向かって流れるのがけしからん」と言っているようなもので、全く問題解決に繋がりません。

 問題は日本にあるビジネスが旧態依然で、年収500万円以上に相当する雇用を生めなくなっていることにあります。本質的な問題は、高付加価値型の新産業の創出が停滞していることにあります。現在の世論は、グローバル化を押しとどめて旧産業を保護しようとする方向にありますが、このような方法で賃金を高めることは不可能です。

|

« 資本戦略の時代 ―その2 持ち株会社の効用 | トップページ | 下流社会への道 ―その2 下流化へ向かうトレンド »

大局を見る眼」カテゴリの記事